メールマガジン「ベトナム株情報」　
VOL.201
2012.11.06

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CONTENTS

01. ミンフー水産グループ、タイ企業CPFが同社資本の40％を購入する噂を否定
02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
     特集（2012年10月29日～2012年11月04日）
03. 噂のうわさ話
   　金融業界
04. サイゴン・街角風景　　
　「現在のタンソンニャット国際空港」
　　
01.   ミンフー水産グループ、タイ企業CPFが同社資本の40％を購入する噂を否定

タイの食品関連企業であるCharoen Pokphand Foods （略称：CPF)が
ミンフー水産グループ[MPC]の株式40％を買収するという噂が浮上している。
25日付ベトストックが報じた。

先日、水産業サイトIntrafish にCPFが1株当たり2.16ドル（172.8円）で、
MPC資本の40％を買収するための手続きを進めているとの記事が掲載された。

これに対して、MPCのグエン・スアン・トアン氏は、「買収の報道は、
根も葉もない噂にすぎない。当社は資本金を1兆ドン（約38億円）に
引き上げるために、第3者割当による3000万株の新株発行増資を予定している。
しかし、取引条件・手続きなどはまだ検討しており、取引先も
未定のままである」とコメントした。

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02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
（2012年10月29日～2012年11月04日）

このコーナーでは、前週のベトナム株情報（www.viet-kabu.com）の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 キンバックシティーグループ、タム会長が姿を見せデフォルトの噂を払拭
[2012/11/01 18:56 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121101061644.html

キンバックシティーグループ[KBC]のダン・タイン・タム会長、
及び実姉であるタンタオ不動産[ITA]のダン・ティ・ホアン・イエン女史の
関連する２社が債務不履行(デフォルト)の可能性があるとする噂が浮上している。
タム氏は国会議員であるが、海外で病気治療のために今会期の国会を
欠席するとしたことが噂を一層拡大させる形になった。3日付VNエクスプスレが報じた。

   しかしタム氏が30日に開会した国会に姿を見せたことで、デフォルトの噂が払拭され、
ITA、KBC株価は一旦大きく値を戻している。

   ITAとKBCの債務状況の噂に対してタム氏は、「私の会社と姉の会社の
金融機関に対する債務は約11兆ドン(約423億円)程度であるが2社の総資産は
20兆ドン(約769億円)程の水準にある。」と述べ債務不履行に陥っているという噂を否定した。

   同氏はまた「工業団地などの不動産開発を手がける同社は外資系企業を
主要顧客としベトナムに対する海外直接投資(FDI)の10％を誘致している。
入居企業の輸出額は国家輸出額の10％を占める。」とし国家への貢献を強調した。

   過去1年間においてKBCとITAは金融機関から新規の資金調達を行っていないが、
資金繰りの改善でどうにか困難な状況を凌いでいる。

   なお、公安省安全保障調査局は9月上旬、「国家機密文書漏洩行為」の疑いでタム氏が
オーナーであるサイゴン・インベストメント・グループ(SGI)傘下の
サイゴン投資株式会社ハノイ駐在事務所の所長を逮捕した。
同時に、タム氏の実姉であるイエン女史がオーナーであるITAの事務職員も、
「国家・組織・人民の正当利益を侵害した行為」の疑いで同局により逮捕されている。
またイエン女史も以前、国会議員を務めていたが、「履歴詐称」により国会議員を
辞任した経緯がある。

ITA、KBC、及び系列企業を取り巻く状況は複雑で政治力学にも
左右される状況が続いている。

2 位 SSI：2011年配当の基準日は11月23日
[2012/10/30 17:19 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121030013128.html

サイゴン証券[SSI]

・株式種類：普通株式
・額面価格：1万ドン/株
・権利落ち日：2012年11月21日
・基準日：2012年11月23日

2011年配当

・配当：1000ドン/株(額面比10％)
・支払日：2012年12月14日

・実施場所：証券を預けている株主の場合　証券を保管している証券会社

3 位 手元流動性の潤沢な証券会社は？
[2012/11/02 17:36 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121102020826.html

全国の証券会社のうち、98社が第3四半期業績を発表した。
9月末時点における98社の現金及び現金相当分の合計は
20兆5099億ドン(約794億円)で、これは証券取引所の有する
流動性水準と比べて非常に高い水準にある。株式市場が長期に亘り
低迷を続けていることで、株式投資の需要が低く、
投資家が現金比率を高めたい傾向が背景にある。
2日付ダウトゥチュンコアン誌が報じた。

証券会社の現金及び現金相当分は、自社の現金、自社の預金、
顧客(株式投資家)からの預かり金、相殺決済向け当座預金などから構成される。
98社のうち、現金及び現金相当分の内訳として顧客からの預かり金を分別して
報告する会社は32社に過ぎず、残りの66社はその科目の詳細を報告していない。

＜証券会社98社の9月末時点における現金及び現金相当分残高の内訳＞(単位：十億ドン)

＜現金及び現金相当分残高の上位10社＞(単位：十億ドン)

＜顧客からの預かり金残高の上位10社（推定値）＞(単位：十億ドン)

＜証券会社の現金・預金残高上位10社（推定値）＞(単位：十億ドン)

顧客の資産を無断で流用する証券会社は実際に存在することから、証券会社を
選ぶ際には自社(証券会社)と顧客の資産を分別して管理するシステムを既に
導入しているところを選定した方が良いと言える。また、証券会社の債務不履行(デフォルト)が
相次いでいる中で、証券会社に資金を預ける時に財務諸表上の現金及び
現金相当分残高の詳細をはじめとして、その会社の財務能力をよく見極めてから
決定を下すべきであろう。

(2012年11月06日発行ベトナム株通信第1805号)
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    報道によると、ベトナム国家銀行（中央銀行）は、首相に対し、
金融機関の不良債権のうち凡そ100兆ドン（約3876億円）を
処理できる規模の資産管理会社（AMC）を設立する案を提出した。

しかし、国会承認を得るには来年第2四半期の国会会期時まで
待たなければならない。つまり、そこで承認を得られたとして、
AMC の稼働開始は2013年後半になるという。

また、ベトナム国家銀行（中央銀行）ホーチミン支店のトー・ズイ・ラム支店長によると、
中央銀行がダイアバンクとHDバンクの合併を承認したという。
両行とも順調な営業を続けていることから、政府の構造改革政策による
合併ではなく、自主的なものと見られる。

   これに関して、双方の銀行からの正式な発表はまだなされていないが、
HDバンクが10月末に、ダイアバンクは11月末にそれぞれ臨時株主総会の
開催を予定しており、合併方針を提案することが目的と推測されている。

   2011年時点で、ダイアバンクは資本金が3兆1000億ドン（約120億円）、
総資産22兆2020億ドン（約860億円）、税引前利益5010億ドン（約19億4200万円）。

一方、HDバンクは資本金が5兆ドン(約193億円)、
総資産45兆0250億ドン（約1745億円）、
税引前利益5660億ドン（約21億9300万円）、となっている。

合併法人名はより規模の大きいHDバンク名に決定される見通し。
合併方式について、HDバンクはダイアバンク株主向けに交換比率1:1の3億1000万株式を
発効し、ダイアバンクの保有率38％、HDバンク保有率62％になると推定されている。

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04.サイゴン・街角風景

毎週、ベトナムのほのぼの写真をお届けいたします。
今週は「現在のタンソンニャット国際空港」です。

前回に引き続きホーチミンのタンソンニャット空港、
左側が前回お伝えした現・国内線ターミナル、右側が国際線ターミナル。

中央の塔は現在建設中の新管制塔。
左奥に現在の管制塔が見えます。

国際線ターミナルは日本のODAによって建てられ、
2007年9月2日独立記念日にグランドオープンしました。

こうやってみると、ベトナム一の商業都市玄関口にしては
やっぱり小さいですが建物は非常に近代的。
見送り・出迎えの人を館内に入れないので中は結構ガラガラだったりします。

飛行機にもよりますが、出発・到着はボーディングブリッジを使用せず
昔のようにタラップを降り待機している専用移動バスに
飛行機 / ターミナルの入り口まで連れて行ってもらうということもあります。

私は大抵到着時いつもこのバス使用。
くたくたのときは非常に面倒くさいのですが、
昔の映画スターの気分で降りると、結構情緒があります。

もっとも、混雑が苦手でいつも一番最後に降りるわたくしを待つのは
歓迎のフラッシュではなく催促気味の空港スタッフの冷ややかな視線ですけど・・。

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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベトナム株情報」をよろしくお願いいたします。

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